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提督さんとアニメ12話(最終話)。 [艦隊これくしょん]

提督さん 【 Lv 116 】

テレビアニメの艦隊これくしょん 12 話(最終話)の感想など(ん))

ネタバレ回避のタイトル撮り(こなた)
続きを読むを押すとネタバレ解放区です(@ぐらさん)
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感想(ん))

今まではアニメのなかで、どのような展開になったとしても、史実に近づくように
ストーリーが補正されていましたけど、11 話で MI 作戦に出撃していく状況を
構築してきたうえでの 12 話です。棲地 MI での戦闘は、赤城の危惧にある
史実に引き寄せられるのか、史実を引っくり返すのか、どちらに天秤が傾いて
終わるのか・・・ですので、この先は史実を考慮して見る部分は少ないのです。

アニメの展開は 06 話を除いて、吹雪の成長物語を中心とした MI 攻略までの
一本道ですし、11 話と 12 話は、MI 攻略についての前後編のようなものです。
でも、その 11 話との繋がりがおかしくて、どうしてなのか、すごく不思議でした。

どこから感想を書こうかな~と悩みますけど、ひとことで言うなら簡単なのです。

 「 ひどい 」

どうして、そういう感想になってしまうのかを書いていくと、とても長くなりました(@あれ)

龍驤 「うちの活躍見てくれた? 後ろ姿、台詞なし、戦闘なし、完璧やな!
    みんな大喜びしてくれる、ただの平凡なフレーム入りってやつ!
    ほんの 3 秒やしぃ、まな板言う暇もあらへんよっと! あっはっは!」
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■ 11 話との繋がり
史実のとおり空母たちが爆撃されて終わった 11 話でした。赤城の大ピンチに
吹雪が駆けつけて、対空カットインというか 10 高角と高射装置で救出しないと、
今まで吹雪の成長物語としてこだわってきた、赤城の護衛艦になるという夢の
実現は、いったい何だったのか・・・ということになってしまうのでした。ですから、
12 話は赤城の絶望感から入って、吹雪が駆けつける、分かりやすい展開から
始まったのですけど、いきなり冒頭シーンと 11 話の繋がりが意味不明でした。
説明不足が原因なのか、そもそも繋がりがおかしいか、セリフがおかしいです。

11 話のラストシーンを 12 話の冒頭で見せるのは、11 話から引いているので
いいのですけど、11 話の最後では敵機が赤城に爆弾を投下したところで ED
だったのに、12 話では敵機の動きが変わっていて爆弾を投下しないのでした。
敵機から 「さあ吹雪さん、今です!」 ・・・と声が聞こえてきそうでした(こなた)

赤城のピンチに吹雪が駆けつけ、赤城が驚いていましたけど、そのとき赤城が
「あなた何故」 と吹雪に話しました。大和たち攻略主隊と合流したら全速力で
追いかけるよう 11 話で打ち合わせて吹雪を残してきたのですから、お約束の
タイミングでしたけど、追いついてきたのだと思います。 「何故」 と言われても、
赤城が 11 話で吹雪に命令した任務なのでした。しかも、吹雪の返した言葉が
「それは後です」 ・・・特段に説明しないといけない事情があると思えないです。
吹雪が勝手な行動をして赤城たちに追いついてきたという表現などなかったし、
ちゃんと後から金剛と大和たち攻略主隊も到着して、吹雪の任務は完了です。
結局、「それは後です」 と返事をした吹雪は、最後まで説明しませんでした。(@気まずい)

吹雪の成長物語なのですから、赤城のピンチに真っ先に駆けつけ、敵を撃破し、
ちゃんと護衛できた吹雪の感情を言葉なり表情なり表現しなければいけないと
思います。10 話ラストと 11 話で赤城の護衛を任されたのに、赤城の指示で
攻略主隊との合流のため、金剛と残ることを悩んだものの受け入れて、そして
運命に抗うことができず、折れかけていた赤城のもとに駆けつけて護衛できた、
吹雪の実戦においての成長は、11 話ラストと整合が取れない敵機を撃墜した
表現だけで終わり、赤城を守りたいと一生懸命だった、吹雪が夢とまで話した
務めをやり遂げたという感情は、一切感じられなかったのでした。成長物語の
最後にあったのは、成長する目的のひとつだった夢を忘れてしまった吹雪・・・、
戦闘マシーンになっていたのでした。でも、人間ドラマとしては・・・ありかも?(@あれ)

これとは別の見方で、説明されていない場合の補間という意味で・・・、金剛は
攻略主隊を引き連れてきましたけど、吹雪は少し早かったので、もしかすると
赤城の護衛のため、金剛が吹雪だけを先に合流地点から送り出した可能性も
あるのでした。吹雪が話した 「それは後で」 の真意が、この展開だったのかも
しれないですけど、その説明は一切なく、吹雪と金剛がやってきたタイミングが
連続したシーンとして扱われて、さほど時間差もないので、こういう解釈をして
いいものなのかな~と・・・、なかなか難しいストーリーなのでした(@まじ)

また、金剛が到着して比叡と合流し、後ろに攻略主隊も続いてくるのですけど、
榛名と霧島がいることに比叡が驚いているのでした。吹雪と金剛を残してきた
場面で、大和たち攻略主隊とは霧島たちが先に合流していると、まさに比叡が
話していました。なぜ 11 話の合流地点で行われた艦隊分けの打ち合わせを
赤城も、比叡も、みんな忘れてしまっているの・・・、さっぱり謎でした(@あれ)

さらに、攻略主隊に大和がいることに吹雪が驚いていましたけど、吹雪は大和
たち攻略主隊と合流するために金剛と合流地点に残ったのですから、どうして
攻略主隊の編成を知らないかのように振る舞っているのか分からないのでした。
大和がいることについての吹雪の問いかけに、「その説明は後でします」と話し、
ついさっき吹雪と赤城のやりとりであったシーンが再び流れるのでした。そして、
後で説明してくれると話した大和は、吹雪とおなじく、最後まで何も説明をして
くれないのでした・・・、どうなってるの・・・この投げっぱなしのセリフの数々・・・(@気まずい)

史実をたどらせようという強制力には、艦娘たちの記憶を奪う力でもあるの?(@はず)

■吹雪の改装と成長の物語
10 話の特訓で吹雪が光り、10 高角と高射装置を持つ 「改」 になりましたけど、
どのように強化されたのか説明がなく、本編でも行動で示すことがないのでした。
ゲーム提督としては装備を見るだけで対空性能が強力されたと分かりますけど、
なぜか知識のある先輩が教えてくれたり、無意識に吹雪が対空カットインを発動
させたり、それこそウエディングな夢でひと暴れして使い方を寝ながら習得したり、
なんとか説明できなかったのかと思うのでした。しかも酷いことに、キーアイテム
である高射装置の作画を忘れている場面もあって、色々と切羽詰ってる雰囲気(@気まずい)

結局、この対空性能の説明をしなかったせいで、MI 作戦を実施するにあたって
吹雪を改装することに提督がこだわっていた理由は、全くといっていいほど回収
されていないのでした。吹雪の改装は、ただの強化が行われた意味でしかなく、
MI 作戦での逆転劇を印象づけるターニングポイントな演出がなかったのでした(@あれ)

重要な敵ターゲットであるフラヲ改との戦いこそ、吹雪が決着をつけましたけど、
敵は棒立ちの無抵抗でしたし、倒すのが吹雪であった必要もなく、お膳立てを
されたというか、誰も攻撃しようとしなかったので吹雪が倒しただけなのでした。
精神や心については、逆境になってみんなが怯んでいても、前に進んでいける
強さを持てるまでに育ちましたけど、半分くらいは意味が分からない、提督との
夢物語を必死に話しているだけで、そんなこと言われても・・・という気分でした(@あれ)

吹雪の活躍がもっとクローズアップされていると、転げまわっていたひよっこの
駆逐艦娘が、よくぞここまで・・・と思えたかもしれないですけど、最終話だから
こそのテンプレ展開というか、ゆくぞ艦娘たち大集合のお祭りに埋もれてしまい、
12 話で赤城が感じた、吹雪の成長こそが史実を改変する特異点となる予感は、
その後、やはり何の説明もなく、何の展開もなく、全てが謎のまま終わりました(@はず)

■高速修復材と修復女神
MO 作戦が終わってトラック島に帰投した 08 話では、翔鶴と瑞鶴が入渠する
場面がありました。その後・・・、鎮守府が爆撃され(09話)、吹雪が改装狙いの
特訓をして(10話)、トラック島から攻略主隊の出撃(11話)まで、かなりの時間が
経過していますから、高速修復材を使わなくても修理は終わっていた気がする
のでした。いつまでも修復が終わらず、入渠とホテルで食事を続けていたとして、
いきなり高速修復材が手配された、と瑞鶴が話していたことからすると、長門は
すでに五航戦が出撃できる状態になっていると知らなかったことになりそうです。
そうすると、11 話でトラック島からの攻略主隊に、名前のない艦娘の札が 2 枚
あったことは、あてにできない戦力だから裏返していた、ということになるのかな(@まじ)

高速修復材の調達は、ゲーム的に解釈すると、任務か遠征で獲得しますけど、
そのような手段が取られていたように見えないので、これは提督が課金で購入
したから、アニメ世界に湧いて出たアイテムになりそう?(@気まずい)

また、瑞鶴が持ってきた交換の弓を加賀に渡すと、ダメコン女神が発動しました。
ゲームでは轟沈時に発動するアイテムですから、使える場面が違いましたけど、
ダメージを受けた加賀さんが行動できるようになったという演出として必要なもの
だったのかもしれないです。ただ、なんの説明もなくて、いきなり妖精さんの顔が
アップで登場して弓が光りましたから、ゲーム提督にしか理解できなさそうです。

12 話までのストーリーのなかで、ダメコン女神を使う予定があるなら、そのような
アイテムがある世界について、ひとことくらい前もってどこかの話に入れておけば
良かったのではないかと思います。例えば 06 話で響が包丁で指を怪我していた
場面でも、ダメコン女神があれば一瞬で直るのに~と言わせるだけで十分なのに(@まじ)

■霧島のメガネ
12 話は、なんとなく感じていた制作側と視聴者の意識のギャップが頂点を極めて
しまったような、致命的なミスがありました・・・、それは、霧島のメガネ外しでした。
霧島はゲームのなかでも 「メガネがないと戦えない」 セリフが用意されていますし、
さらにアニメでも 04 話で、霧島のメガネが電探のような性能を持っていることまで
映像にしていました。どちらの設定に従ったとしても、メガネを外すことはありえず、
ただの戦力低下になってしまうだけなのでした。轟沈がある世界と 03 話で説明
しておいて、つまり命懸けで戦っている艦娘が自身のパフォーマンスを低下させる
行動をするのは筋書きとして違和感しかないです。二次創作のやんちゃな設定を
導入して、ゲーム設定とは微妙な距離感ができてしまった点については、多少は
エンターテイメントとしての 「やりすぎ」 な演出なのかな~と、苦笑いをしながらも
見ていたのですけど、ゲーム設定とアニメ設定が良い感じに融合していた霧島の
メガネという重大な設定を無視し、12 話でメガネを外したのは最悪のミスでした。

どこかの麻雀アニメみたいに眼鏡を外すと本気出す!・・・とか、どこかの格闘技
アニメみたいに眼鏡を外すと本気バトル!・・・とか、そんな 「 眼鏡を外すと本気 」
というテンプレ的演出を安易に使ったのだと思いますけど、賛否が分かれてしまう
二次創作を突っ込むより、艦これに存在しない霧島のメガネ外しを、他のアニメの
真似事のように導入したことで、原作の設定考証というか、原作へのリスペクトが
全然足りていないような気がしました。そんな制作姿勢で、艦これでの世界観の
核心に迫らざるをえない深海棲艦との戦いの物語を作れるわけがないと思います。

06 話のような、お遊戯会アニメが作りやすいなら、そうしておけばいいのに・・・。

■北上さんと大井っちと近接物理攻撃
11 話では雷撃を受けていたように見えたものの、どうなったのか分からなかった
北上さんですけど、どうやら孤軍奮闘していたようで、ひたすら逃げ回っていたの
でした。結局、追い詰められてピンチの場面で、大和たち主隊と一緒にやってきた
大井っちの飛び蹴りが炸裂したのでした。敵駆逐を引っつかんで背負い、空中に
放り投げて単装砲で撃破の Combo 3 HIT!! お約束のヒートアップ劇場ですけど、
そんな茶番レベルの展開がマトモに思えるくらい内容が酷いので、今週の大井と
北上の雷巡ウイークリーは、わりと歓迎だったのでした。

ただ、シリアス進行のなかで独自のドリームワールドを作ってしまい、少しくらい
本編の雰囲気に合わせてマイルドな百合表現で喜ばせておいて、セリフも多くを
語らず、さっさと切り上げておいたほうが良かったかな~と思ったのでした。

今回の大井っちの攻撃は、ほとんどの場面において砲雷撃戦にこだわってきた
展開のなかで、艤装も距離も関係なく、思いきり飛び蹴りからの投げ技といった
近接物理攻撃を組み合わせてきたので、コメディな雰囲気のバトルになりました。
でも、戦っている迫力というか重厚感みたいなものは、砲雷撃戦よりインパクトが
あったので、戦闘シーンの表現の物足りなさが露呈したようにも思いました。

アクションせざるをえない近接戦・・・、ファンタジーだと剣などの短射程の武器に
なると緊迫感がありますけど、遠距離戦は静止した態勢からの攻撃になるので、
これが艦これでは棒立ち戦闘として表現されてしまい、戦闘シーンが物足りない
結果になってしまったように思います。艦船がモデルですし、ほとんど静止に近い
状態での砲撃は常識かもしれないですけど、フィクションとしての嘘が必要だった
かもしれないと思います。

そのへんは加賀さんの弓道スタイルでも議論がありましたけど、ファンタジーでの
遠距離武器の使い手は、静止状態はもちろんとして、動き回った状態でも使える
ことが前提で、綺麗な構えの形など、どうでもよく、命中精度が高いのか低いのか、
そこに動きのなかでの攻撃の違いが表現されます。艦これは、フィクションの嘘に、
射撃の命中精度・・・といっても的を射る話ではないですから、少しおかしな姿勢で
無理やり攻撃をした場合は艦載機への変換が上手くいかないとか、ゲーム表現を
アレンジすることもできたように思います。

また、大井っちのコメディな近接バトルとは違って、支援にやってきた長門の場合、
殴るわ蹴るわのプロレスみたいな肉弾戦をしながら砲撃を混ぜて戦っていました。
こちらはコメディ要素はまるでなく、真面目に本気の喧嘩バトルをしていたのでした。
ゲームでの長門は 「敵戦艦との殴り合いなら任せておけ」 と喋りますから、まさに
文字どおり、敵の・・・重巡でしたけど、殴り合っていたので、これが史実をなぞって
たどり着いた最終局面のシリアスでなければ、ケラケラと笑っていたところでした。

07 話の感想でも書いたのですけど、01 話で敵エリート駆逐が近接攻撃を仕掛けて
きたのに、どうして味方は遠距離の砲雷撃戦にこだわっているのか、01 話でも近接
戦闘があったのですから、制作上の禁止表現として指示されていないと思うのです。
最後の最後で近接物理攻撃をするのなら、ちゃんと遠近レンジの戦闘の組み立てを
しておいてほしかったです。

近接戦闘が禁止だから武器所持キャラクターは登場しない・・・という風評で出番が
ないと思われていた天龍、龍田、木曾・・・、どうやらそういう事情ではないのでした。
・・・といっても、大井と北上が改止まりですから、木曾の改二は・・・無理そうかも(@気まずい)

■棲地 MI の敵
アニメの展開を見ているかぎり、棲地 MI の攻略には、いわゆるゲーム的な手順が
あるようでした。飛行場姫+空母部隊が通常形態で、中間棲姫が最終形態でした。
中間棲姫は 2014 夏イベントのものと姿が似ていたことから、12 話を制作していた
時点でデザインは存在していたようです。そうすると、飛行場姫のリコリスちゃんは
前哨戦のボスとして採用されただけのようです。ただ、基地ボスはゲーム的に陸上
ボスですから、第二形態があるというのは、基地が変形するの?・・・と思ってしまう
部分もあるので、ちょこっと違和感があったのでした。でも全体の違和感からすれば
大したことではない・・・です・・・。

中間棲姫は、撃破可能な状態にならないと再生を繰り返すのでした。いわゆる敵の
戦力ゲージ回復システムを表現している感じでした。撃破可能フラグはノーマルの
ヲ級空母 2 部隊と、フラヲ改がいる空母 1 部隊でした。史実ではノーマルのヲ級が
エンタープライズとホーネット、フラヲ改がヨークタウンになりそうです。

結果からして、空母機動部隊を倒すことが、棲地 MI を攻略することの前提条件に
なっていました。損傷した中間棲姫が一度目の再生をして、吹雪が空母部隊 2 を
見つけたとき、「敵機動部隊を叩き、棲地 MI を攻略せよ」 と提督が言っていた!と
長門に話して、空母部隊の撃破を優先させるのでした。なぜ吹雪が、どこで提督の
指示を聞いたのか謎ですけど、その指示を長門が知らないことも謎でした。どうして
いきなりエスパーな展開になるのか、いつも・・・いつも・・・説明が・・・ないのでした(@はず)

■敵空母部隊の動き
飛行場姫と戦っている段階で、空母部隊 1 は利根と筑摩の砲撃によって沈んだ
様子でした。敵は棒立ちでした。ほとんど演習みたいなものです。
空母部隊 2 は、飛行場姫を倒してから、中間棲姫として再生すると登場しました。
赤城が制空権を確保したと話す少し前から、空母部隊 2 は画面に映らなくなって、
誰かが撃破したのかな~と思っていましたけど、そういう様子はなかったのでした。
ですので、吹雪が提督の 「 言葉 」を思い出すときに見ていた敵は空母部隊 2 に
なりそうです。その間、敵から襲ってきた様子はなく、こちらも攻撃しないのでした。
その後、空母部隊 2 への攻撃は、最上が瑞雲でアシストして、夕立が決めました(@まじ)
最上は今までにも何度か出番があったのですけど、攻撃においては活躍している
場面がなかったのでした。今回は砲撃ではなく、艦載機の瑞雲を飛ばしてくれて、
アニメで唯一の艦種になる航空巡洋艦 「 らしさ 」 が見られたのは良かったです。
空母部隊 3 は、大鳳が到着して、提督からの指令 「敵機動部隊を殲滅せよ」 が
伝えられたあとで登場しました。フラヲ改がいる空母部隊で、このとき吹雪は突然、
敵空母艦隊は 3 で終わりだと話し始めたのでした。この直感力こそ、主人公なの
でした。ちょぉっとご都合すぎるけど、こまかいことは気にしちゃいけないんです。

フラヲ改は空母ですけど、なぜか艦載機を飛ばさず、砲撃戦をしているのでした。
まるでフラヲ改というよりも戦艦レ級みたいな敵です・・・、姿はフラヲ改ですけど。
吹雪と一騎打ちの状態になってからは何もしてこないのですけど、撃破シーンは
なく、爆発音がして、夕立が空母撃沈と叫んだところで、空母部隊 3 は壊滅した
ことになったのでした。MO 作戦で吹雪が片目を撃ち抜いた、数少ない戦いでの
因縁の相手ともいえる対決シーンなのに、撃破の瞬間はなぜかカットされました。

■砲撃ルールと棒立ち
12 話は戦闘がメインの棲地 MI 攻略で、ほとんど全編で戦っているのですけど、
アクションがある場面が少なく、画面に映るキャラクターたちは棒立ちで砲撃して、
狙われている敵も棒立ちという、ターン制の攻撃フェーズでも見せられているかの
内容でした。とくに空母が全然動かず、MO 作戦では艦隊に指示して動き回って
いたフラヲ改 ( 当時はフラヲ ) すらも棒立ちなのでした。会話シーンでは一連の
セリフが終わるまでアクションが少なくて、敵から砲撃を受けている演出の水柱が
まるで間欠泉か噴水のように続くのでした。球磨と多摩は喋りながら動いていたし、
いつも迫真の水柱の舞台装置が気になるわけではないですけど、話を進めていく
場面ではセリフが長くて、どうしても画面が止まってしまうから目立つのでした。

■睦月ちゃん
次々に湧いて出てくる敵に、みんなが怯んでいると、吹雪が一生懸命に戦おうと
訴えるのでした。守るべき誰か、信じて待っている誰か、という言葉のところでは
睦月が映るのでした。吹雪と提督が出会ったときの、「 ここから始めよう 」 という
言葉も叫ぶのですけど、アニメでは提督の MI 作戦に対する意気込みが直接は
語られていないうえ、MI 作戦の成功と失敗で、何がどれほど変わってしまうのか、
そんな 「アニメ世界がどうなっているのか」 を説明してこなかったから、提督への
想いについて、吹雪が一生懸命に語りかけている、その必死さは分かりますけど、
画面を見て、提督のためにみんな頑張れ~と応援する気分になれないのでした(@気まずい)

たぶん、わたしがいつも微妙な気持ちで見ているのは、これが原因かもしれない(こなた)・・・

提督のことよりも、睦月ちゃんを映したのだから、MI 作戦をやり遂げて、みんなで
生きて帰ろうってだけで良かったように思いました。だって、提督、見えないもん。

■長門部隊と AL 部隊
作戦説明では語られていなかった艦隊として、長門たちが後からやってきました。
編成は各方面に派遣された艦娘から考えると、長門、陸奥、川内、那珂、神通、
最上、愛宕のようでした。また、那智が作戦指令書を持って AL 方面へ出発して
いきましたけど、11 話の感想で予想していたとおり、AL 作戦は裏をかくためで、
MI 方面に集結する指示が書かれていたようです。AL 部隊の編成は 11 話での
出撃時とおなじ、那智、球磨、多摩、第六駆逐隊と、別の鎮守府から派遣された
龍驤と隼鷹がいたのでした。巻物空母の登場は、後ろ姿だけですけど、今回が
初めてでした。棲地 MI に集結したとき、愛宕、最上、球磨、多摩が一緒に並び、
でも、別の艦隊として行動していたはずですから、長門たちの部隊と AL 部隊は
どこかで合流したのかもしれないです。

でも、AL 部隊については、ただ合流したわけではないようで、別の鎮守府から
派遣されていた龍驤と隼鷹の姿がなくなりました。MI 攻略の支援部隊としては
協力の予定がなかったようです。それと、AL 部隊の旗艦として派遣されていた
那智の姿が見当たらず、作戦指令書を開封してから鎮守府に帰投したようです。

■大和の視線
長門が到着して声が聞こえたとき、大和がなんだか訝しい視線をして、長門を
迎えるのでした。どうして大和の視線が、邪魔者を見るようなものだったのかが
謎でした。トラック島で箱入りになっていた状況から長門に思うことがあるのか。
MI 攻略主隊の旗艦としてトラック島からやってきた大和にとって、後から遅れて
到着しながら現場を仕切ろうとする長門が気に入らないのか。最新鋭の決戦用
艦娘である大和がいるのに、威勢の良いオールドタイプの長門が鬱陶しいのか。
べつに、なんとも思っていなくて、ただ視線のみ動かしただけかもしれないけど(こなた)

■大鳳と提督と大淀
鎮守府か、トラック島か、どこから来たのかは謎ですけど、一人で棲地 MI まで
支援に来たっぽい大鳳なのでした。現場の艦娘たちに呼びかける前に飛ばした
艦載機は烈風かな~と思ったのですけど、なんとなく零式艦戦 52 型のような?(@まじ)
後から飛ばしていたのは流星みたいです。本日付けで鎮守府に配属になったと
話しますけど、いきなり単身で決戦海域に送り込んでいる無茶振りの提督でした。
吹雪のときも着任してすぐ決戦艦隊に放り込んだし、提督のプレイスタイルかも(@あれ)
電ちゃんと暁は大鳳を知らなくて、どうやら第六駆逐隊は誰も知らないようでした。
陸奥は、長門が大鳳を連れてきたのかと確認しますけど、そうではないのでした。

09 話の鎮守府爆撃から姿がなくなっていた提督ですけど、大鳳が作戦海域に
到着したのと同時に、大淀から通信が入り、提督が鎮守府に着任したということ
でした。どうやら生きていたようです。

提督の姿が見えなくなり、時系列として 11 話あたりで五航戦に高速修復材が
提供されていて、12 話では大鳳を鎮守府に迎えて、そのうえ出撃も済んでいる
様子から、鎮守府が爆撃されるタイミングで大型建造 06:40:00 を引いたので、
MI 作戦のために課金する気になってログアウトして、随分と遠いコンビニまで
走り、DMM カードかウェブマネーを買ってきたようです。05 話で高速修復材は
足りないけど資材は足りていると話していたことから、大型建造はできるはず(@ぐらさん)

このような展開から想像すると、艦これアニメは史実をベースにした海域攻略を
進行しているゲームの中ということになり、提督はログアウトや課金など、アニメ
仕様の艦これゲームで導入されているシステムは利用可能みたいです。提督が
透明なのは、艦娘はゲームの中に存在しているけど、プレイヤーは外から画面を
見ている立場ですから、提督というゲームにおける 「 概念 」 を通して、艦これの
外の世界にいる 「 提督の中身 」 と会話をしているのかもしれないです。

大淀は、提督が着任した、・・・というか、戻ってきたことで、瞳をうるうるとさせて
通信していますけど、振り返った先のひな壇にいる提督は透明ですから、何にも
見えなくて、ただ執務机があるだけでした。なんの・・・感動も・・・ないのでした。
長門が報告を復唱したあと、吹雪と、とくに金剛が感涙している様子でしたけど、
ずっと提督のことなんて忘れていたかのような展開だったのに、今さら・・・という
気がするのでした。もうすこし 10 話とか 11 話でも心配させておいた方が・・・。(@あれ)

大鳳が 「 空母機動部隊を殲滅して MI 攻略を成功させよ 」 という提督の指令を
伝えますけど、その前から、吹雪がおなじことを提督の言葉として長門に伝えて、
すでに作戦のなかで実施していたのでした。もし、吹雪の言葉がないと、大鳳が
勝利に繋がる提督の指令を預かってきた展開で、盛り上がるところだと思います。
やはり、吹雪がどこで提督の MI 攻略のカギを聞いていたのかが問題になりそう(@気まずい)
また、吹雪が空母部隊 3 を発見したときに、大鳳が水平線の向こうに立っている
ような描写になっていて、物凄く巨大な艦娘に見えてしまうのでした。

■グロテスク表現
03 話でも、空母ヌ級に徹甲弾が突き刺さるシーンで緑色っぽい体液が飛び散る
ような表現がありましたけど、12 話ではさらに上をいって、肉体がボコボコと変形
して爆発する表現になっていたのでした。これはゲームに存在しない表現なので、
アニメの深海棲艦は肉体が崩壊していく絶命の仕方もあるのか~と、なんとなく
受け入れているのでした。01 話の泊地ボスは、爆撃されて爆発して消滅でした。
深海棲艦たちの不気味さを描くとしたら、どうしてもグロテスクな表現になっていく
気がするから、あんまり違和感はないかな~と思います。

■ラブラブ天驚拳
なぜか 12 話ではパートナーがいる艦娘のペア攻撃が表現されていたのでした。
大井と北上は OP でも見られる雷撃大回転があるので、いきなり 12 話でペア
攻撃を始めても違和感はないのでした。ただ、敵の駆逐艦が置き物になっていた
ところは、ちょっと都合が良すぎるのでした。赤城と加賀がふたりで弓を撃ったり、
陸奥が長門と寄り添って砲撃したり、満身創痍のなかで心をひとつにして戦うと
いう表現なのかもしれないです。赤城と加賀については、弓ってふたりで射れる
ものだったかな・・・という疑問があるし、長門と陸奥は艤装による砲撃ですから、
後ろにいる陸奥の砲撃時の爆風が長門を直撃するような気がするのですけど(@気まずい)

■如月の髪飾り
この場面は解釈の仕方が視聴者に投げられているので、受け側によって相当
ヘイトを増やしてしまうラストのような気がします。これは伏線?それとも結末?(@はず)

吹雪に倒されたフラヲ改は爆発シーンがなかったですけど、沈んでいく様子は
シルエットだけ描かれていて、そのときに 「 かえして 」 と喋っているようでした。
また、吹雪たちは気づかない様子ですけど、あとで如月の髪飾りが、その場に
浮いてくるので、フラヲ改と如月とは何らかの関係があったような描写でした。

如月の髪飾りは 03 話で如月が沈んだときに髪から外れていました。如月が
フラヲに転生したのだとしても、如月という軍船の魂が失われたのだとしたら、
01 話で語られた設定によると如月とは言えなくなります。艦娘が轟沈すると
軍船の魂を引き継いだまま深海棲艦になるのだとしたら、深海棲艦の根源は
闇に堕ちた艦船でなく、轟沈した艦船に憑依して姿を変える悪霊っぽい感じ?(@まじ)
そうすると、フラヲ改は轟沈した如月が姿を変えていた敵で、倒された時点で
沈みながら如月に戻り、また髪飾りが外れて深海に消えていったことになる?(@ぎょ)
如月は二度、轟沈した・・・、最初は敵に倒され、二度目は味方に倒された?(@うる)

「かえして」 という言葉が、「(何かを)返して」 か、「(場所に)帰して」 なのか、
それによっても意味合いが大きく変わってしまいそうです。大きな謎が残った
結末になっていますけど、最後まで弄ばれた如月提督は怒ってもいいと思う。

まあ・・・二期が・・・あるようですし・・・期待しても・・・いいんでしょうか?

■折り紙うさぎ
瑞鶴が加賀に渡した弓は、あとで加賀が瑞鶴に返したのですけど、そのときに
弦に折り紙で作ったようなうさぎが付いているのでした。空母は弓の貸し借りが
できるという設定はアニメ独自のものでした。そうすると、空母の艤装は、飛行
甲板、主機、弓、矢筒がセットなのではなく、それぞれ単品で用意できることに
なりそうです。駆逐艦や軽巡、重巡では、主砲を換装するという意味で、兵装を
渡している二次創作を見かけますけど、空母でもできるのは新しい解釈でした。

瑞鶴と加賀については、うさぎというキーアイテムが 05 話でも出てきましたけど、
その回収が行われたようでした。できれば、うさぎが瑞鶴と加賀の仲を取り持つ
様子のところは、吹雪も遠くから見て笑顔になっている場面がほしかったです。

■金剛姉妹と島風
金剛が提督ではなく大淀に抱きついていくシーンの使い回しがありましたけど、
さらに比叡と榛名も飛びかかっていく様子が追加されていたのでした。霧島の
姿がないのでした。
かなりの戦力であるはずの島風が鎮守府で留守番だったらしく、部隊編成は
史実をなぞっていた 11 話で決まっていたものの、史実の MI 作戦に参加して
いなかった那珂ちゃんが入っていたくらいですから、連装砲ちゃんという特殊な
攻撃ができる島風を留守番させていたのは残念でした。島風は動かしやすい
キャラクターだと思うので、MI 攻略に参加させると尺が足りなくなる可能性が
あるから入れなかったのかも?(@まじ)

■おかえりなさい
夕陽の岬に吹雪が行くと、あとから提督がやってきて、「 おかえりなさい 」 と
吹雪が話すのでした。「 ここから始めよう 」 と、提督が吹雪に話した 01 話の
夕陽シーンの回収が行われたのだと思います。また、09 話から行方不明に
なっていたことについての帰還という意味もあるかもしれないし、アニメ世界に
帰ってきたという意味もあるかもしれないです。ゲーム的に例えると、ログイン
したときに秘書艦からおかえりなさいと言われるようなものです。もし、ゲーム
艦これに少しの ADV 要素があって、鎮守府の近辺に移動することができて、
そこに夕陽の岬があり、吹雪がいるイベントがあるとしたら、たぶん似たような
場面を再現できるのではないかと思います。

■続編 制作決定!!
ある程度の売上があれば、続編は作れるのかもしれないし、最初から続編を
作ることは決定事項だったかもしれないし、そもそも 24 話あったものを制作
スケジュールの都合で 12 話だけ先に配信したかもしれないし、制作決定の
発表をどのくらい正面から受け止めていいのか、これもこれで謎なのでした。


■感想のまとめを三行で書くよ
 いちばん最悪だったのは、史実にこだわりすぎたこと。
 つぎに悪かったのは、アニメの独自世界をしっかりと作らなかったこと。
 あとは、見てる人が新規か提督かに関係なく殴りつける内容だったこと。

動いている艦娘たちは可愛いのに、話は全然面白くなくて、説明不足ばかり
目立ってしまうアニメでした。とくに説明が必要なくて、見ているだけで幸せに
なれるところは面白いところもありました。
そういう意味では、吹雪の成長物語というストーリーの根幹には全く必要ない、
尺を食い潰しただけの 06 話のカレー回が、いちばん面白かったと思いました。
まあ・・・あれはあれで・・・二次創作の盛り込みすぎが気になったけど・・・。

■今週のハラショー
AL 部隊として出撃していた第六駆逐隊ですけど、それは偽装で、実は MI に
集結する作戦だったのでした。その工作に成功した AL 部隊は MI に到着して
戦いを始めるのでした。AL 作戦の放棄・・・ハラショーな決断なのでした。


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