提督さんと航空戦艦抜錨。 [艦隊これくしょん]
提督さん 【 Lv 103 】・・・頃の出来事。
航空戦艦の演習という新しい任務が終わったとき、航空戦艦で
出撃するという任務が出るのは予想してた・・・、でも、行き先は
4-4 カスガダマ諸島で、航空戦艦の時代には高いハードルです(@気まずい)
編成は定番スタイル、重巡 1、航戦 2、軽母 1、駆逐 2 で出発(ん)b
道中はいつもの戦いですけど、航空戦艦に瑞雲を積んでないから、
潜水艦のお相手は、いつもの駆逐艦と軽空母・・・、戦艦は火力枠(@ぐらさん)
ボスは潜水艦対応で単横にすると、見事に外されてしまいました(こなた)・・・
しかも反航戦でダメージがさらに出ないから、昼戦で撃沈 0 とか(@ぎょ)
敵艦隊が全て残ってる状態で、夜戦の初っ端から旗艦を撃破した
こちらの旗艦の利根さん・・・、この戦いは大丈夫なのかと心配して
ましたけど、どうやら勝ちが見えてきた感じ・・・、ナイスな連撃です(@にや)
なんとか 3 艦の連撃で 3 隻を沈めて、そのなかに旗艦があって
判定での B 勝利・・・、それにしても昼戦で撃沈 0 はまいりました(@あれ)
B 勝利でも任務は達成・・・、A 以上の条件でなくて良かったです(@にこ)
あとは、おまけの落書き(こなた)
筑摩「やりましたね! 利根姉さん」
利根「うむ! 吾輩が本気を見せると、こんなものじゃな!」
筑摩「でも、良いのでしょうか。
この作戦、航空戦艦の皆さんの任務でしょう?」
利根「そっ、そうじゃったな」
筑摩「あんまり張り切らないほうが良かったのでは」
利根「しっ、仕方なかったのじゃ!
ちょっと不利な戦況になってしもうてな!
倒せる機会があれば倒しておかねば、そう思っての。
その一撃で戦勲をもらってしまったのじゃな」
筑摩「そういう事情なら仕方ないのでしょうか」
鈴谷「ちぃーっす!
カスガダマの航戦作戦、利根が活躍したって?」
利根「ま、吾輩は役目を果たしたまでじゃな。
カスガダマ海域の艦隊にも重巡のお呼びがあるからの。
何もできんかったら、おぬしら航巡に取られてしまおう」
筑摩「カスガダマ海域への出撃が決まったときは大変ですよね。
艦隊の枠をめぐって重巡と航巡の争いが始まります」
利根「うむ。 そうであるな。
しかし、リランカ海域の出撃でも艦隊の枠を争っておる」
鈴谷「へぇー、航巡がいないから重巡だけで争ってるんだ。
みんな血の気が多いんだねぇ」
熊野「作戦の艦隊に選ばれるのは光栄なことですもの。
はぁ、カスガダマ海域なら私たちに譲ってほしいですわ。
重巡でしたらリランカ作戦にも参加できますのに」
利根「そうは言ってものう。
この作戦は提督の指示で艦隊が編成されておってな。
だから、それでじゃな、吾輩は何も言えんかったのだ」
鈴谷「まぁー、いいじゃんいいじゃん!
ちゃんと重巡航巡が活躍したんだからさ!
これからも1枠は安泰ってアピールになるしー」
筑摩「そうですね。
利根姉さん、きちんとお役目を果たしています!」
利根「そうか、それは良いことじゃな!」
鈴谷「でもさー、カスガダマ海域の作戦ってメンドイじゃん?
潜水艦がいるせいで瑞雲を載せてあげられないし。
あれじゃ私たちも重巡とおなじだって」
利根「今回の作戦は航空戦艦が2隻ということでの。
伊勢と日向は水上機を載せず、主砲ばかりじゃった。
なんじゃな、伊勢はともかく、日向の顔は曇っとった」
鈴谷「最上とおなじくらい水上機が大好きな人だからねぇ」
熊野「私たち航巡だって水上機は使いませんのよ?」
航空戦艦でカスガダマ海域に行っても砲撃戦だけ。
もちろん、水上機なんて載せるわけがないですわ」
鈴谷「ときどき潜水艦と水上艦のごっちゃな艦隊が出るしねー。
敵の主力艦隊のところで潜水艦が残っちゃうと最悪だし」
筑摩「なんだか今回は酷かったみたいです。
とても不利な戦況になってしまったとか」
利根「さっぱり攻撃が当たらんかったのじゃ。
明るいうちの砲雷撃戦で1隻も沈められておらん」
熊野「それは酷すぎますわね」
利根「こっちも大破や中破が出て、ちと戦力が厳しくなってな。
ひとつ旗艦を狙ってやると、うまく撃破できたのじゃ。
吾輩の一撃が戦術的勝利に大きく貢献したな!」
鈴谷「へぇー、夜戦でぶちかましたってわけだ」
利根「とにかく撃っても全然当たらんかったのじゃ。
そうしてるうちに夜戦になってな。
すれ違いざまにカタパルトで叩いてやったわ」
鈴谷「うわっ、箒チャンバラしたの!?
マジで! すごいすごい! やるじゃん!」
熊野「なんと野蛮な・・・ですわ。
粗末に扱うと水上機が発艦できませんわよ?」
利根「そうなんじゃがな。
使い道がないのなら敵の砲弾を打ち返してやれと。
その・・・これは提督が言っておったんじゃな」
熊野「まぁ! 呆れましたわ」
鈴谷「わっひゃひゃひゃ! 提督、さすが提督っ!」
熊野「あの鈴谷・・・品のない笑いはやめてくださる?」
利根「カタパルトが壊れるであろうと覚悟したのじゃが。
えらい頑丈になっておって、どこも壊れておらん。
ぶつけた相手のほうが派手に壊れよった。
提督に修理してもらったのが効いとるんだと思うが」
鈴谷「ほほぉ~?
それ、何の話かなぁ?」
利根「ちょっと前にカタパルトを修理しようと思ってな。
あまりの不調ぶりが我慢できんようになっての。
工廠まで行ってきたのじゃが」
筑摩「そういえば・・・そんなことが。
いつか工廠に出かけていましたね」
利根「工廠に着くと偶然にも提督と出会ってな。
なんでも駆逐艦の兵装の開発に来ておったらしい。
事情を話すと提督が修理してくれたのじゃ」
熊野「相変わらず神出鬼没の暇な提督ですわね。
なんでも出来るところは評価してさしあげますけど」
利根「そのときじゃな。
このとおりカタパルトを修理してもらったのじゃ。
そのとき水上機が活躍する場面がないとも話してな」
鈴谷「あぁ~、ないねぇ。
航巡は最近やっと瑞雲を使ってあげられるけど」
熊野「そ・・・そうですわ、ね・・・瑞雲を使いますわね。
最上と、その後ろにいる三隈からのお勧めが大変ですわ」
利根「水上機の使い道がないと、あっても仕方ないじゃろ?
だから、カタパルトで敵の砲弾を打ち返してやれと」
鈴谷「んー、提督は打ち返せる自信があるんだろうけどー。
私たちに、そんなこと無理じゃないかなぁ。
たぶん、冗談なんだと思うけどねー」
利根「ま、そういうわけで・・・じゃな。
夜戦の砲撃にまぎれてカタパルトを叩きつけたのじゃ。
しかし、月の明かりも寂しくて薄暗かったのでな。
どこに当たったのか分からんが、手ごたえはあった」
鈴谷「まぁ・・・そうねぇー。
最終的に取っ組み合いして叩き合いでしょう。
ねぇ、熊野ぉ~?」
熊野「な、なっ・・・知りませんわ」
利根「しかし、あれじゃな。
熊野が甲板で敵のやつを殴るのも噂じゃないのだな。
カタパルトで攻撃なんて思いつきもしなかったぞ」
筑摩「もう、姉さん?
あんまり噂を信じちゃいけませんよ?」
鈴谷「ぷふっ! 噂だよねぇー」
提督「おっ、利根ちゃん、いたいた!
ずいぶんと探しちゃったよ」
鈴谷「あれ? 提督じゃーん?」
利根「どうした、慌てておるようじゃが。
吾輩に何か用事かの?」
筑摩「補佐艦からの戦果報告をご覧になったのでは?
それで利根姉さんの激励に来てくれたんです!
だって、この作戦での戦勲だったのですから」
利根「ほぉ、ならばいささか照れるであるな」
提督「ん? 褒めてもらいたいって?
だったら、あとで司令室まで来てくれるかね。
心ゆくまで頭を撫で撫でしてやろう」
利根「撫で撫で・・・じゃと?
ふむ、そういうのもご無沙汰かもしれんな」
提督「そうじゃなくて、お前さんに良いニュースだな。
筑摩ちゃんもいるんなら、ちょうど都合がいい」
熊野「あら、私たちには関係ないんですの?」
提督「いや、航巡のみんなにも少し関係あるけどね。
こいつは利根ちゃんと筑摩ちゃんへの早耳ってやつだ」
鈴谷「ほほぉ~?
それじゃ鈴谷も聞いておかなきゃねー」
提督「どうやら、水上偵察機と水上観測機の時代が来るらしい。
まだ詳しいこは分かってないんだがね。
大本営が何やら検討してるってさ」
鈴谷「水上・・・観測機・・・なにそれ?」
熊野「ほら、武蔵が持っているアレですわよ」
鈴谷「あ~・・・あぁ、アレ!
アレって水上偵察機の仲間だったんだ」
利根「ほぉ、じゃがしかし、検討なのであろ?」
提督「いやぁ、あれは採用されると思うね。
さっきも話したが、詳しいことは分からないんだ。
しかし、まもなく使ってやれるのは間違いないさ」
利根「おぬしがそうまで言うのであれば、確かなんじゃろうな。
ふむ・・・そうか。
いよいよ吾輩の出番が来るのであるな!」
筑摩「姉さん、良かったですね!
この戦いでカタパルトが壊れなくて」
利根「ま、まぁ・・・そうじゃな!」
提督「ん? またカタパルト調子が悪いのかい?」
利根「いや、その・・・そうじゃなくてな。
さきの作戦でカタパルトを敵のやつにぶつけたのじゃ」
提督「ああ、カスガダマの戦果の話だな?
敵さんが主砲をぶっ放す瞬間をカタパルトで狙い撃ち。
砲身がひん曲がったせいで暴発しちまって轟沈だな。
一寸の見切りをやってのけるとは、さすがだね」
利根「そっ、そんなことになっておったのじゃな。
吾輩も、どうなったのかよく分からなくての」
熊野「いつも補佐艦はそんなに詳しく書いているんですの?」
提督「行間を読むってのも提督の仕事のうちさ」
利根「それでじゃな、念のためにカタパルトの整備をじゃな?
できれば、筑摩のぶんもお願いしたいのじゃが」
提督「水上偵察機の時代に向けての準備もしなきゃな。
それじゃ、あとで司令室じゃなくて工廠に来てくれ。
ふたりのカタパルトをチェックしてやろう」
利根「うむ、よろしく頼むぞ!」
提督「その代わり、撫で撫でのご褒美はおあずけだな。
油まみれの手じゃ、その綺麗な髪を触れないからさ」
利根「あ、そうか・・・そうじゃな。
うむ・・・綺麗などと言われては、な。
さすがに照れるのう」
提督「それじゃ、あとで待ってるよ」
鈴谷「提督ぅ~、鈴谷が代わりに撫でといてあげるよ。
ほらほら、撫で撫で~」
提督「おいおい、ちょっと待ってくれないかね。
さり気なく撫でていくつもりだったんだ。
心の準備をしてない今を楽しみにしてたのに」
鈴谷「うわぁー、それってセクハラじゃん!」
提督「ま、こうなったら仕方ない。
鈴谷ちゃんの手を使って撫で撫でしてやるさ」
熊野「なななっ、なにしてますの!?
馴れ馴れしく鈴谷の手を握らないでくださる!」
提督「ちょっとしたスキンシップみたいなもんさ。
それじゃ、またあとでね」
熊野「ふぅ。 まったくもう・・・ありえませんわ。
って、あの・・・鈴谷?
どうして私を睨んでいるのかしら」
利根「おあずけと言っておったな。
ならば、あとで撫でてもらえるってことかの?」
筑摩「はい、そうみたいですね」
利根「あ・・・筑摩よ、よいかの?
吾輩は、べつに期待しておるわけではない。
なんといっても少しお姉さんなのじゃからな!」
航空戦艦の演習という新しい任務が終わったとき、航空戦艦で
出撃するという任務が出るのは予想してた・・・、でも、行き先は
4-4 カスガダマ諸島で、航空戦艦の時代には高いハードルです(@気まずい)
編成は定番スタイル、重巡 1、航戦 2、軽母 1、駆逐 2 で出発(ん)b
道中はいつもの戦いですけど、航空戦艦に瑞雲を積んでないから、
潜水艦のお相手は、いつもの駆逐艦と軽空母・・・、戦艦は火力枠(@ぐらさん)
ボスは潜水艦対応で単横にすると、見事に外されてしまいました(こなた)・・・
しかも反航戦でダメージがさらに出ないから、昼戦で撃沈 0 とか(@ぎょ)
敵艦隊が全て残ってる状態で、夜戦の初っ端から旗艦を撃破した
こちらの旗艦の利根さん・・・、この戦いは大丈夫なのかと心配して
ましたけど、どうやら勝ちが見えてきた感じ・・・、ナイスな連撃です(@にや)
なんとか 3 艦の連撃で 3 隻を沈めて、そのなかに旗艦があって
判定での B 勝利・・・、それにしても昼戦で撃沈 0 はまいりました(@あれ)
B 勝利でも任務は達成・・・、A 以上の条件でなくて良かったです(@にこ)
あとは、おまけの落書き(こなた)
筑摩「やりましたね! 利根姉さん」
利根「うむ! 吾輩が本気を見せると、こんなものじゃな!」
筑摩「でも、良いのでしょうか。
この作戦、航空戦艦の皆さんの任務でしょう?」
利根「そっ、そうじゃったな」
筑摩「あんまり張り切らないほうが良かったのでは」
利根「しっ、仕方なかったのじゃ!
ちょっと不利な戦況になってしもうてな!
倒せる機会があれば倒しておかねば、そう思っての。
その一撃で戦勲をもらってしまったのじゃな」
筑摩「そういう事情なら仕方ないのでしょうか」
鈴谷「ちぃーっす!
カスガダマの航戦作戦、利根が活躍したって?」
利根「ま、吾輩は役目を果たしたまでじゃな。
カスガダマ海域の艦隊にも重巡のお呼びがあるからの。
何もできんかったら、おぬしら航巡に取られてしまおう」
筑摩「カスガダマ海域への出撃が決まったときは大変ですよね。
艦隊の枠をめぐって重巡と航巡の争いが始まります」
利根「うむ。 そうであるな。
しかし、リランカ海域の出撃でも艦隊の枠を争っておる」
鈴谷「へぇー、航巡がいないから重巡だけで争ってるんだ。
みんな血の気が多いんだねぇ」
熊野「作戦の艦隊に選ばれるのは光栄なことですもの。
はぁ、カスガダマ海域なら私たちに譲ってほしいですわ。
重巡でしたらリランカ作戦にも参加できますのに」
利根「そうは言ってものう。
この作戦は提督の指示で艦隊が編成されておってな。
だから、それでじゃな、吾輩は何も言えんかったのだ」
鈴谷「まぁー、いいじゃんいいじゃん!
ちゃんと重巡航巡が活躍したんだからさ!
これからも1枠は安泰ってアピールになるしー」
筑摩「そうですね。
利根姉さん、きちんとお役目を果たしています!」
利根「そうか、それは良いことじゃな!」
鈴谷「でもさー、カスガダマ海域の作戦ってメンドイじゃん?
潜水艦がいるせいで瑞雲を載せてあげられないし。
あれじゃ私たちも重巡とおなじだって」
利根「今回の作戦は航空戦艦が2隻ということでの。
伊勢と日向は水上機を載せず、主砲ばかりじゃった。
なんじゃな、伊勢はともかく、日向の顔は曇っとった」
鈴谷「最上とおなじくらい水上機が大好きな人だからねぇ」
熊野「私たち航巡だって水上機は使いませんのよ?」
航空戦艦でカスガダマ海域に行っても砲撃戦だけ。
もちろん、水上機なんて載せるわけがないですわ」
鈴谷「ときどき潜水艦と水上艦のごっちゃな艦隊が出るしねー。
敵の主力艦隊のところで潜水艦が残っちゃうと最悪だし」
筑摩「なんだか今回は酷かったみたいです。
とても不利な戦況になってしまったとか」
利根「さっぱり攻撃が当たらんかったのじゃ。
明るいうちの砲雷撃戦で1隻も沈められておらん」
熊野「それは酷すぎますわね」
利根「こっちも大破や中破が出て、ちと戦力が厳しくなってな。
ひとつ旗艦を狙ってやると、うまく撃破できたのじゃ。
吾輩の一撃が戦術的勝利に大きく貢献したな!」
鈴谷「へぇー、夜戦でぶちかましたってわけだ」
利根「とにかく撃っても全然当たらんかったのじゃ。
そうしてるうちに夜戦になってな。
すれ違いざまにカタパルトで叩いてやったわ」
鈴谷「うわっ、箒チャンバラしたの!?
マジで! すごいすごい! やるじゃん!」
熊野「なんと野蛮な・・・ですわ。
粗末に扱うと水上機が発艦できませんわよ?」
利根「そうなんじゃがな。
使い道がないのなら敵の砲弾を打ち返してやれと。
その・・・これは提督が言っておったんじゃな」
熊野「まぁ! 呆れましたわ」
鈴谷「わっひゃひゃひゃ! 提督、さすが提督っ!」
熊野「あの鈴谷・・・品のない笑いはやめてくださる?」
利根「カタパルトが壊れるであろうと覚悟したのじゃが。
えらい頑丈になっておって、どこも壊れておらん。
ぶつけた相手のほうが派手に壊れよった。
提督に修理してもらったのが効いとるんだと思うが」
鈴谷「ほほぉ~?
それ、何の話かなぁ?」
利根「ちょっと前にカタパルトを修理しようと思ってな。
あまりの不調ぶりが我慢できんようになっての。
工廠まで行ってきたのじゃが」
筑摩「そういえば・・・そんなことが。
いつか工廠に出かけていましたね」
利根「工廠に着くと偶然にも提督と出会ってな。
なんでも駆逐艦の兵装の開発に来ておったらしい。
事情を話すと提督が修理してくれたのじゃ」
熊野「相変わらず神出鬼没の暇な提督ですわね。
なんでも出来るところは評価してさしあげますけど」
利根「そのときじゃな。
このとおりカタパルトを修理してもらったのじゃ。
そのとき水上機が活躍する場面がないとも話してな」
鈴谷「あぁ~、ないねぇ。
航巡は最近やっと瑞雲を使ってあげられるけど」
熊野「そ・・・そうですわ、ね・・・瑞雲を使いますわね。
最上と、その後ろにいる三隈からのお勧めが大変ですわ」
利根「水上機の使い道がないと、あっても仕方ないじゃろ?
だから、カタパルトで敵の砲弾を打ち返してやれと」
鈴谷「んー、提督は打ち返せる自信があるんだろうけどー。
私たちに、そんなこと無理じゃないかなぁ。
たぶん、冗談なんだと思うけどねー」
利根「ま、そういうわけで・・・じゃな。
夜戦の砲撃にまぎれてカタパルトを叩きつけたのじゃ。
しかし、月の明かりも寂しくて薄暗かったのでな。
どこに当たったのか分からんが、手ごたえはあった」
鈴谷「まぁ・・・そうねぇー。
最終的に取っ組み合いして叩き合いでしょう。
ねぇ、熊野ぉ~?」
熊野「な、なっ・・・知りませんわ」
利根「しかし、あれじゃな。
熊野が甲板で敵のやつを殴るのも噂じゃないのだな。
カタパルトで攻撃なんて思いつきもしなかったぞ」
筑摩「もう、姉さん?
あんまり噂を信じちゃいけませんよ?」
鈴谷「ぷふっ! 噂だよねぇー」
提督「おっ、利根ちゃん、いたいた!
ずいぶんと探しちゃったよ」
鈴谷「あれ? 提督じゃーん?」
利根「どうした、慌てておるようじゃが。
吾輩に何か用事かの?」
筑摩「補佐艦からの戦果報告をご覧になったのでは?
それで利根姉さんの激励に来てくれたんです!
だって、この作戦での戦勲だったのですから」
利根「ほぉ、ならばいささか照れるであるな」
提督「ん? 褒めてもらいたいって?
だったら、あとで司令室まで来てくれるかね。
心ゆくまで頭を撫で撫でしてやろう」
利根「撫で撫で・・・じゃと?
ふむ、そういうのもご無沙汰かもしれんな」
提督「そうじゃなくて、お前さんに良いニュースだな。
筑摩ちゃんもいるんなら、ちょうど都合がいい」
熊野「あら、私たちには関係ないんですの?」
提督「いや、航巡のみんなにも少し関係あるけどね。
こいつは利根ちゃんと筑摩ちゃんへの早耳ってやつだ」
鈴谷「ほほぉ~?
それじゃ鈴谷も聞いておかなきゃねー」
提督「どうやら、水上偵察機と水上観測機の時代が来るらしい。
まだ詳しいこは分かってないんだがね。
大本営が何やら検討してるってさ」
鈴谷「水上・・・観測機・・・なにそれ?」
熊野「ほら、武蔵が持っているアレですわよ」
鈴谷「あ~・・・あぁ、アレ!
アレって水上偵察機の仲間だったんだ」
利根「ほぉ、じゃがしかし、検討なのであろ?」
提督「いやぁ、あれは採用されると思うね。
さっきも話したが、詳しいことは分からないんだ。
しかし、まもなく使ってやれるのは間違いないさ」
利根「おぬしがそうまで言うのであれば、確かなんじゃろうな。
ふむ・・・そうか。
いよいよ吾輩の出番が来るのであるな!」
筑摩「姉さん、良かったですね!
この戦いでカタパルトが壊れなくて」
利根「ま、まぁ・・・そうじゃな!」
提督「ん? またカタパルト調子が悪いのかい?」
利根「いや、その・・・そうじゃなくてな。
さきの作戦でカタパルトを敵のやつにぶつけたのじゃ」
提督「ああ、カスガダマの戦果の話だな?
敵さんが主砲をぶっ放す瞬間をカタパルトで狙い撃ち。
砲身がひん曲がったせいで暴発しちまって轟沈だな。
一寸の見切りをやってのけるとは、さすがだね」
利根「そっ、そんなことになっておったのじゃな。
吾輩も、どうなったのかよく分からなくての」
熊野「いつも補佐艦はそんなに詳しく書いているんですの?」
提督「行間を読むってのも提督の仕事のうちさ」
利根「それでじゃな、念のためにカタパルトの整備をじゃな?
できれば、筑摩のぶんもお願いしたいのじゃが」
提督「水上偵察機の時代に向けての準備もしなきゃな。
それじゃ、あとで司令室じゃなくて工廠に来てくれ。
ふたりのカタパルトをチェックしてやろう」
利根「うむ、よろしく頼むぞ!」
提督「その代わり、撫で撫でのご褒美はおあずけだな。
油まみれの手じゃ、その綺麗な髪を触れないからさ」
利根「あ、そうか・・・そうじゃな。
うむ・・・綺麗などと言われては、な。
さすがに照れるのう」
提督「それじゃ、あとで待ってるよ」
鈴谷「提督ぅ~、鈴谷が代わりに撫でといてあげるよ。
ほらほら、撫で撫で~」
提督「おいおい、ちょっと待ってくれないかね。
さり気なく撫でていくつもりだったんだ。
心の準備をしてない今を楽しみにしてたのに」
鈴谷「うわぁー、それってセクハラじゃん!」
提督「ま、こうなったら仕方ない。
鈴谷ちゃんの手を使って撫で撫でしてやるさ」
熊野「なななっ、なにしてますの!?
馴れ馴れしく鈴谷の手を握らないでくださる!」
提督「ちょっとしたスキンシップみたいなもんさ。
それじゃ、またあとでね」
熊野「ふぅ。 まったくもう・・・ありえませんわ。
って、あの・・・鈴谷?
どうして私を睨んでいるのかしら」
利根「おあずけと言っておったな。
ならば、あとで撫でてもらえるってことかの?」
筑摩「はい、そうみたいですね」
利根「あ・・・筑摩よ、よいかの?
吾輩は、べつに期待しておるわけではない。
なんといっても少しお姉さんなのじゃからな!」
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